エアーバンド備忘録

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2019年の岩国基地フレンドシップデーの展示飛行プログラム

岩国FSD2019のフライト記録をまとめました。MV22オスプレイ、F35B、FA18スーパーホーネットなどの展示飛行がありました。

岩国FSD2019の展示飛行プログラムはコレ!!

2019年5月5日(日曜日)に開催された山口県岩国市のアメリカ海兵隊岩国基地の日米親善デーに行ってきました。会場案内図と飛行展示の注目点は事前に公式サイトで発表されますが、細かいフライト時間や飛行プログラムは発表されません。

当日の展示飛行の時間をメモしたものから、おおよそのフライトプログラムを作ってみました。来年2020年以降の参考用として掲載します。岩国FSDの傾向として10時-15:00までの展示飛行で行われることが多くなっています。

  1. 10:00-10:05 国旗パラシュート降下
  2. 10:15-10:16 海上自衛隊機航過飛行
  3. 10:34-10:36 陸上自衛隊UH-1Jレンジャー降下
  4. 10:45-10:58 F-16機動飛行
  5. 11:03-11:20 ウィスキーパパ曲技飛行
  6. 休憩
  7. 11:54-12:00 F-2機動飛行(途中キャンセル)
  8. 12:03-12:14 MV-22オスプレイ展示飛行
  9. 12:20-12:35 F/A-18スーパーホーネット機動飛行
  10. 12:41-12:52 F-35BライトニングⅡ機動飛行
  11. 13:00-13:14 チームヨシムロヤ曲技飛行
  12. 13:21-13:35 F-16ファイティングファルコン機動飛行
  13. 13:44-13:49 ウィスキーパパ曲技飛行
  14. 13:54-14:25 海兵隊空中給油・強襲着陸・近接航空支援爆撃デモ
  15. 14:31-14:41 C-17展示飛行
  16. 14:53-15:03 F/A-18F機動飛行(途中キャンセル)

途中、岩国錦帯橋空港に就航している全日空機が離着陸します。

2019年の航空自衛隊のブルーインパルスがT-4練習機エンジン不具合のため飛行停止となっていたため、岩国基地フレンドシップデーには不参加。ただし、アメリカ軍機の飛行が多くなっていたことから、過去例がないほど濃密なフライトとして大変楽しめるものでした。

フライトプログラムの中から、注目ポイントを解説します。来年以降参加される皆様の参考になれば幸いです。

オープニング飛行は国旗ダイバーと海上自衛隊機

2019年の展示飛行は、アメリカ海兵隊第152海兵空中給油輸送中隊VMGR-152のKC-130Jから2名の国旗ダイバーの降下で開始。会場では、2018年12月に発生したF/A-18DとKC-130Jの空中給油中の墜落事故の追悼アナウンスが流れていました。

降下したダイバー2名は、アメリカのスカイダイビングチーム「FASTRAX」所属。ファストラックスは、アメリカ国内の野球場やアメリカンフットボールなどの会場に降下するなど数々のイベントで降下を実施しているデモンストレーションダイビングチーム。

日本とアメリカ両国の国旗がゆっくり会場へ降下しました。

オープニングフライトとして実施されたのは、海上自衛隊岩国航空基地所属のUP-3D多用途支援機、U-36A訓練支援機、US-1救難飛行艇の3機が航過飛行。

海上自衛隊の航空集団の中でも岩国基地の所属機は珍しいものばかり。UP-3D、U-36A、MCH-101などは岩国基地でしか見ることができない機体です。岩国基地日米親善デーは、アメリカ海兵隊と海上自衛隊の共催として開催されていますが、海上自衛隊の飛行機はオープニングフライトのみ。

航過飛行を実施した、岩国基地第31航空群第91航空隊UP-3DとU-36A。

第71航空隊のUS-2救難飛行艇も航過飛行。

この後、陸上自衛隊第13旅団第13飛行隊のUH-1Jヘリコプターによるレンジャー隊員4名のロープ降下もありました。

アメリカ空軍F-16の機動飛行

青森県三沢基地のアメリカ空軍F-16デモチームが機動飛行を実施。毎年恒例となっています。見どころとしては、F-16のスピードと旋回能力。

ウィスキーパパJA14WPは今年も注目!!(午前+午後)

岡山県の岡南(こうなん)飛行場を拠点に活動する日本の曲技飛行を専門とするチーム「ウィスキーパパ」の展示飛行が2019年は午前と午後の2回実施。

2019年の岩国FSDの公式スポンサーのアストンマーチンのレーシングカーと滑走路上でスピードレースで共演。曲技飛行自体も大変すばらしいものでした。

注目は、内海昌浩(うつみまさひろ)氏の素晴らしい操縦テクニック。

使用される機体は、曲技飛行専用のエクストラ300L型機。

11:20ここで午前の部は終了。

F-2機動飛行は途中キャンセルに!!

11:54~12:00 航空自衛隊築城基地第8航空団所属のF-2戦闘機が機動飛行のために飛来。岩国基地の日米親善デーでは、毎年飛来して展示飛行を行っています。

午後最初のプログラムとして機動飛行が予定されていました。

飛来して最初のハイスピードローパスの後、次の展示科目に移ろうとしていたところ急遽F-2が低速で高度を取って会場上空をパス。その後海上正面の空域で待機となりました。

会場アナウンスでは、緊急ヘリが空域進入したためフライトをキャンセルしたとのこと。その後、海上海側から滑走路脇をドクターヘリが過ぎていきました。

残念ながら2019年岩国基地でのF-2A”バイパーゼロ”は途中キャンセルとなってしまいました。来年以降に期待したいものです。

海兵隊MV-22オスプレイは空中停止!!

12:03-12:14 アメリカ海兵隊VMM265第265海兵中型ティルトローター中隊のMV-22オスプレイが展示飛行を実施。

短距離離陸から高速飛行形態への変化、さらに海上正面でのホバリングなどティルトローター機の特性を十分に生かした飛行を見せてくれました。

アメリカ海軍F/A-18スーパーホーネットの機動飛行は2回!!

12:20-12:35 第102戦闘攻撃飛行隊VFA102のF/A-18Fスーパーホーネットが機動飛行を実施。106号機。

VFA-102は、ダイアモンドバックスDiamondbacksのニックネームで知られる海軍の飛行隊。かつては厚木基地に駐機していましたが、空母艦載機の移転で現在は岩国に駐機しています。

14:53-15:03 同じ機体106号機が再度機動飛行を実施。なお、14:59に機動後に突如海側旋回で海上上空で待機に。会場内アナウンスでは、機体にトラブルが発生したもののメンテナンスチームと通信の上で対処した結果、無事に着陸。展示飛行は途中での切り上げとなった模様です。

F-35Bステルス戦闘機の機動飛行は超レア!!

12:41-12:52 昨年2018年の岩国基地フレンドシップデーで国内初の展示飛行となったF-35BライトニングⅡの機動飛行が今年も実施。

離陸は通常離陸形態、ハイスピードローパス、爆弾倉を開けての航過など航空自衛隊配備のF-35Bがまだ展示飛行で披露されていない中での機動飛行は今のところ岩国だけの超レア飛行。

さらに、F-35Bのホバリングや低速飛行など海兵隊所属機ならではの珍しい飛行もありました。